フローランテ宮崎で行われていたグルメとランタンが、今年も無事終了いたしました。
開催日のほとんどが雨だった去年とは一転、初日以外ずっと晴天というこれまでにない好天に恵まれました。
このランタンナイト、県内はもちろん、県外ナンバーの車も多数駐車しているのを見かけます。
それどころか海外から来られる方も珍しくありません。
去年の話ですが、ジュースを販売していたときのこと、ある外国のお客様(女性)から『濃いお茶』と『普通のお茶』の違いを聞かれました。
もちろん英語です。
英語の出来ない私と隣にいた先輩(50代男性)は瞬時に固まりました。
お客様: What is this?
先輩:ティー!
私:イエス! グリーンティ!
お客様:○○○?
私と先輩:…?(もはや聞き取れない)
お客様:○○○?(おそらく中学生レベルの英語に言い直してくれる)
私:ああ!先輩!たぶんこの濃いのと普通のお茶の違いは何かって聞いてます!(ジェスチャーなどでようやく理解)
先輩:えっ!濃いと普通って英語でなんだ!?
私:普通…?普通…ノーマル!?イッツノーマルティー!(そんな言葉あるかと思いつつ何とか絞り出して言ってみた私)
お客様:Yeah(奇跡的に通じていただいたご様子)
それから?と濃い茶の説明を求め、我々を見つめるお客様。
『濃い』の英語が出てこず、他に言い換える英語がないか頭フル回転の私。
商品に英語が書いてあるんじゃないかと必死に探してみたりもするが全然なく、焦りはさらにエスカレート。
その隣で、先輩はこんな低レベル英会話を褒めてくれている。
私:あと…濃い?先輩!濃いって英語で何ですか?(パニック)
先輩:濃い……?なんだろう?あ!ハート!(しかも笑顔でハートマークを手で作るジェスチャー付き)
私:…!?それ何すか?
先輩:だから『こい』!
濃い→こい→恋→ハート
私:ああ~。なるほど。伝わるかァ!!
先輩はなかったことにし、バイト生に聞くことに。
私:誰か英語で『濃いめ』が分かる!?
絶対聞こえたのに、私の質問を聞こえなかったことにしたバイト生。
もう1人のバイト生はスマホで調べようとしてくれたが、焦って全然ロック解除ができない。
終始無表情のお客様。
私:濃い…。誰か…。
先輩:だから『ハート』!!
私:もーそれいいです!
こんな私と先輩のしょうもないやり取りを見かねたお客様は、もういいわと言わんばかりに
普通のお茶を買っていかれました。
本当に申し訳なかったです。
片や焦ってジタバタし、片や女性に向かってハートマークを突きつけたのですから。
最後は2人の弱々しい『ソーリー…』と『サンキュー』だけが夕空に鳴り響きました。
あとで調べると、濃い茶=strong tea らしいです。
この英語はきっと忘れることができません。